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福渡病院の常勤医師が2人態勢に 岡山市役所で辞令交付式

大森市長(右)から辞令書を受け取る松村さん

 岡山市と岡山県久米南町の一部事務組合が運営する福渡病院(岡山市北区建部町福渡)に今月から新たに常勤医師1人が勤務することになり、市役所で4日、辞令交付式が行われた。同病院では昨年4月以降、常勤医が院長1人の状態が続いており、2人態勢にして過疎地域の医療充実を図る。

 赴任したのは済生会松山病院(松山市)で副院長を務めた整形外科医の松村隆さん(64)=同市出身。2011年に建部町地区で畑などを購入して週末に農作業をしていた縁で、常勤医を探していた組合に申し出て採用が決まった。昨年末に同病院を退職し、同地区に移住している。発令は1日付。

 辞令交付式では、組合管理者の大森雅夫市長が「よろしくお願いします」と辞令書を手渡した。式後、松村さんは、旭川や里山の景観と都心部への交通の利便性を兼ね備えた同地区に魅了されて移住を決めたことなどを説明し、「高齢化が進む中山間地域で患者に寄り添いながら診療に当たりたい」と述べた。

 福渡病院は1949年、当時の福渡町など8町村による一部事務組合立として開設。現在52床で内科や外科、整形外科など13診療科がある。2016年度の利用者は外来患者が1日平均138・2人。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年01月04日 更新)

タグ: 医療・話題

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