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広島県東部の基幹病院 JA尾道総合が移転新築 11年5月1.1キロ北へ 老朽化に対応

新「JA尾道総合病院」の完成予想図

 広島県厚生農業協同組合連合会は、尾道市古浜町のJA尾道総合病院(黒田義則院長、四百四十二床)を二〇一一年五月に同市平原に移転、新築する。がん診療、地域医療の支援、救急・災害時の対応の充実を図る。

 一九五七年築の南館と北館、八五年築の新館があり、施設が老朽化し狭くなったことから計画。北約一・一キロにある住宅団地内の造成地約二ヘクタールを、尾道市農協と市から取得する。現在の約一・三倍広い敷地に本館(地上七階)と付属棟(地上五階、一部地下一階)を建設。延べ床面積は約一・五倍の計約三万五千六百平方メートルになる。〇九年四月に着工し、総事業費は約百五十億円。

 科目は現在と同じ二十科。病床は約一割減の三百九十三床とし、急性期医療に特化して平均在院日数の短縮化を進める。個室を六十六室から百八室に、手術室を六室から十室にそれぞれ増やす。大規模災害時に備え、酸素吸入装置の配管を待合室などに設ける。

 同病院は一九五七年に開院。早産や重症の新生児と妊婦に高度な医療を提供する地域周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院などの指定を受け、県東部の基幹病院になっている。

 外来患者は一日約千人で、約一割が島しょ部から船で通う。移転後は第三セクターおのみちバスの協力で、本土側桟橋と新病院を結ぶ巡回バスの運行を検討している。病院の跡地利用は今後検討する。

 黒田院長は「三十万人(医療圏人口)の健康を守るというスタンスで、全職員が臨みたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年07月09日 更新)

タグ: 医療・話題

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