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医療型療養病床へ特化 府中・北川病院 国の介護型全廃に対応

 地域の高齢者医療に力を入れるため、医療法人社団みのり会運営の北川病院(府中市元町)が、介護型療養病床と一般病床をなくし、医療型療養病床に特化する方針を固めたことが十七日までに、分かった。

 高齢者が長期入院する介護型療養病床を、二〇一一年度までに全廃する国の方針に対応した。

 介護型全廃では介護老人保健施設などへ転換の道もある。同病院は、慢性病を抱えた高齢者はチューブによる栄養補給など医療行為が必要となり、諸般の事情で自宅生活が困難▽病院なら夜間も救急対応できる―として医療型療養病床の病院を選択した。

 また、外来患者減少などを受け、一般病床を廃止するという。

 同病院は現在、一般病床三十七床と療養病床九十三床(医療型五十四床、介護型三十九床)の計百三十床。診療科は内科、外科、泌尿器科など五科。転換後は百床程度を想定している。

 理事長の柏原瑩爾院長(71)は「このままでは介護難民が発生する懸念がある。手厚い介護で『頼りになる病院』として存続を図りたい」と話している。

 国の計画では、〇六年十月に全国約三十五万床の療養病床(医療型二十三万床、介護型十二万床)を医療型のみ十五万床とし、医療費を圧縮する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年07月18日 更新)

タグ: 健康介護高齢者医療・話題

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