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乳がん、子宮がん 放射線治療用ケープ開発 トンボ 患部以外隠す

放射線治療向けケープとパンツ

 学生服など製造のトンボ(岡山市厚生町)は、乳がんや子宮がんの放射線治療の際に着用するケープとパンツを開発した。治療時も患部以外は隠したいという女性らの要望に対応。十月に発売する。

 羽織って上半身を覆うケープ(長さ七十センチ)は胸部が左右に開き、患部だけを出して治療できる。内側にも布を付けた二重構造で、腕を上げ下げしても胸などが隠れるよう配慮。パンツは左右の腰部分にファスナーがあり、患部以外の露出を最小限に抑える。

 色はオレンジ。パンツは前立腺がん治療に当たる男性向けにシルバーもある。各六千九十円。全国の病院などに販売し、初年度は各三千万円の売り上げを見込む。

 同社によると、乳がんでは上半身、子宮がんでは下半身に、着衣なしで放射線を照射するケースが多く「裸での治療に抵抗感が強い二十―三十代の患者も少なくなく、需要が見込める」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年08月26日 更新)

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