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アジアのウイルス肝炎治療のネットワーク構築へ 倉敷成人病センターが北京大と連携

 倉敷成人病センター(倉敷市白楽町)は、中国・北京大と連携し、アジア地域のウイルス肝炎治療のネットワーク構築に乗り出す。情報交換や人的交流を通じて、同センターが持つ治療ノウハウや研究成果をアジア地域の医療機関と共有、“岡山発”の国際医療貢献に取り組む。

 ネットワークは、同センター内に十月、B、C型ウイルス肝炎などの治療を手がける「肝臓病治療センター」を開設したのを機に、倉敷成人病センターと北京大の間で構想が持ち上がった。両者はウイルス肝炎治療に関する共同研究を進めるとともに、研究者を相互に派遣し連携を密にしていく。タイ、マレーシアなどの医療・研究機関にも協力を呼び掛け、アジア全体を巻き込んだネットワーク構築につなげたい考え。

 当面、北京大と持ち回りで年一回のシンポジウムを開き、機運を盛り上げる。第一弾のシンポが五日、岡山市で予定され、岡山大大学院の小出典男教授がネットワーク構築に向けた取り組みについて、北京大の〓玉〓(リウ・ユーラン)教授が、中国での感染状況などについて講演する。

 同成人病センターの久保木真・肝臓病治療センター部長は「中国では若いウイルス肝炎患者が多く、これから問題が深刻化する可能性が高い。当センターのノウハウを伝えるとともに、医師同士の交流も進めていきたい」と話している。

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※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年12月05日 更新)

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