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第1回 川崎医大病院 今城吉成教授(放射線医学)、山口佳之准教授(臨床腫瘍科)

今城吉成教授

山口佳之准教授

今城吉成教授(放射線医学) がん治療の主役放射線

 多くのがんに放射線が使われる。乳がん(温存された乳房全体に照射)、肺がん(小さながんで転移がない場合、体幹部定位照射)、子宮 頸 ( けい ) がん(進行がんに 腔内 ( くうない ) 照射と外部照射)、さらに食道、前立腺、 頭頚 ( とうけい ) 部、悪性リンパ腫などで切除手術、化学療法と併用する。年間症例数は約五百例になる。

 国内ではがん治療の約30%に放射線が使われ、欧米は半分を占めている。今城教授は「がん治療の主役になる放射線のがん専門医、技師、看護師の養成が急務で、懸命に取り組んでいる」とする。


山口佳之准教授(臨床腫瘍科) がん通院治療センター開設

 国は十年以内にがん死亡者20%削減、放射線療法、化学療法の推進などのがん対策推進基本計画を打ち出した。

 これに沿って昨年、がん患者に化学療法を行う通院治療センターを開設した。専任医師二人、二十床。乳がん、消化器がん、血液のがんなど月間四百例の患者が二週間に一回の通院で、二―五時間の抗がん剤投与を受けている。「個々の患者さんに合わせたがん診療の推進、緩和ケア、患者診療支援などの対応を積極的に行っている」と山口准教授。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年01月22日 更新)

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