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第9回 岡山赤十字病院 肺がん・乳がん診療 安全、確実な治療法探る

肺がんなど呼吸器に関する症例検討会

森山重治呼吸器外科部長

辻尚志乳腺内分泌外科部長

 手術や抗がん剤、放射線治療などを組み合わせた集学的アプローチが求められる肺がん診療。第一線の専門医をそろえ、症例検討会を繰り返しながら、その実践を目指している。

 肺がんの肥大化で狭まった気管にステントを入れて広げたり、気管支の 腫瘍 ( しゅよう ) をレーザー照射で焼き落とす「呼吸器インターベンション」は百十例を超え、中四国地方でトップ。

 内視鏡手術の一種「胸腔鏡手術」の実績も岡山県内屈指。四百三十を超す症例数を重ねる森山重治・呼吸器外科部長は二〇〇六年、がん撲滅に功績した個人・団体をたたえる山陽新聞社会事業団の「松岡良明賞」を受賞した。

 乳がんの診療では、手術が年間約五十例。放射線治療や抗がん剤治療なども行っており、辻尚志・乳腺内分泌外科部長は「最も安全で確実な治療法を、患者さんとじっくり話し合った上で選んでもらう姿勢を重視している」と話す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年03月25日 更新)

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