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救命率向上へ 笠岡の医師ら協議

笠岡地区消防本部の救急救命士と、管内(笠岡市、浅口市鴨方・寄島町、里庄町)の医療機関の医師らによる意見交換会が二十二日、笠岡市横島の笠岡第一病院であった。患者の救命率向上を狙いに、管内で発生した症例について検討した。

 救命士や医師、看護師ら約五十人が出席。救命士が通報の概要や現場の状況、処置を報告。医師に意見を求める形で五つの症例について協議した。

 自宅で呼吸困難に陥った六十代の患者のケースでは、血液中の酸素濃度が低いことから救命士が高濃度酸素を投与。この処置について医師は「基本的に正解だが、肺に疾患のある場合はもともと酸素濃度が低い。酸素を投与し続けたら呼吸停止になる可能性もある。そのケースも想定して」と助言した。

 意見交換会は、救命士が医療チームの一翼を担っている実態を受けて二〇〇八年三月発足。今回で二回目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年01月27日 更新)

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