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新型インフル発生シミュレーション 初期は4病院で対応 簡易で「A型」判明患者 入院し詳しく検査

岡山市立市民病院の感染症病床のある病室。陰圧することでウイルス拡散を防止

 県内で新型インフルエンザが疑われる患者が初めて確認されると、第一、二種感染症指定医療機関の岡山大病院(岡山市)、岡山市立市民病院(同)、倉敷中央病院(倉敷市)、津山中央病院(津山市)のいずれかに入院し、治療を受ける想定になっている。

 ウイルスの“上陸”を阻止する水際対策を行う岡山空港(岡山市)では帰国者や入国者をサーモグラフィーや質問票でチェック。咳(せき)や発熱がみられ、感染が疑われる人には簡易検査を実施する。新型の疑いがある「A型」患者が出た場合、自宅待機と県や保健所への速やかな相談を促す。

 患者本人や家族らから、発熱相談センターへの電話連絡で判明するケースも想定される。

 「いずれの場合も県職員が病院に連絡し、相談者に受診すべき病院を通知する。その後、可能な限り公共交通機関を使わず病院に向かってほしい」(県健康対策課)という。

 第二種感染症指定医療機関・岡山市立市民病院では、スタッフが救急入り口で待機。ビニールで覆われ、ウイルスを拡散させない陰圧装備が付いた車いすで患者を緊急診察室(西館一階)に移動させ、医師や看護師らが診察する。

 空港などの簡易検査を経ていない人が、ここの検査で新型の疑いがある「A型」と判断されれば、陰圧が可能な感染症病床に入院。タミフル投与などの治療を受けながら、県や国の検査機関による詳しい結果を待つことになる。

 同病院は当面、感染症病床(三部屋六床)のうち、二部屋二床を新型インフルエンザ患者に充てる方針。「疑いの段階では新たな感染を防ぐため、二人の患者を同室にはしない」としている。

 県内で新型インフルエンザの確定診断が数例下されるなどした場合、二十数カ所程度の医療機関で発熱外来が設置される見込み。患者は同外来で診察してもらい、重篤な患者は病床に空きがあれば入院し、軽症ならば薬を処方してもらって、自宅での療養が指示される。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年05月02日 更新)

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