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へき地医療に関心を 岡山で初の研究会

地域包括ケアなどについての講演があった岡山地域医療研究会

 研修医に地域医療についての理解を深めてもらう「岡山地域医療研究会」(岡山医師研修支援機構地域医療病院部会など主催)が26日、岡山市北区青江の岡山赤十字病院で初めて開かれ、保健、福祉、医療が一体となり住民の健康を守る「地域包括ケア」の講演などがあった。

 研修医や県内の病院長ら約40人が出席。地域医療を担う人材を育てる岡山大大学院寄付講座の佐藤勝教授は、勤務する哲西町診療所(新見市)での地域包括ケアを紹介。「地域の診療所に暗いイメージを持って来る研修医が多いが、研修を終えると高い関心を持ってくれる。一人でも多くの医師にへき地医療の素晴らしさを伝えたい」と述べた。

 県が地元勤務を義務付ける代わりに奨学金を出す岡山大医学部の地域枠コース2年・脇地一生さんは、同診療所などでの実習体験を報告。「住民や行政、他業種の方々とのかかわりが深く、魅力ある仕事。多くの学生が興味を持っており、地域医療を支える先生からやりがいなどをもっと伝えて」と要望した。

 倉敷広済病院(倉敷市)の江沢和彦理事長や土庄中央病院(香川県土庄町)の三宅賢一院長の講演もあった。

 研究会は、医師不足が深刻な過疎地域での医療に携わる人材を育てようと、県内外36中小病院の院長らでつくる同部会などが企画した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年09月27日 更新)

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