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住民接種は「個別」を基本に 岡山県と市町村 協議会で方針確認

新型コロナウイルスワクチンの住民への接種方針を確認した協議会

 岡山県は15日、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する県内市町村との協議会を開き、4月以降に始まる高齢者を含めた住民への接種について、地域の診療所などでの「個別接種」を基本に進めていく方針を確認した。体育館などでの「集団接種」は補完的に行うとした。個別接種が中心の場合、ワクチンを小分けにして各施設に配送する必要があり、県は今後、協議会内にワーキンググループを立ち上げてワクチンの配送態勢などを検討する。

 県庁であった会合で、協議会長を務める県保健福祉部の根石憲司・福祉政策企画監が「季節性インフルエンザのように身近な医療機関で接種を行い、足りない部分を集団接種で補うやり方が効率的で安全だ」と述べた。持病を把握しているかかりつけ医らによる個別接種を軸とした態勢は「練馬区モデル」と呼ばれ、全国の自治体で導入の動きが広がっているという。

 出席した27市町村のうち一部自治体の担当者からは「既に集団接種を中心に準備を進めている」との意見もあったが、個別接種を基本とする方針で一致した。

 県は、集団接種を行う際の参考にしてもらうため、会場のレイアウトや準備物品などをまとめたマニュアルを専門家の指導を受けて作成する考えも示した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年02月16日 更新)

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