文字 

高齢者接種 300医療機関確保へ コロナワクチンで岡山市見通し

 2月定例岡山市議会は25日、本会議を再開。代表質問に入り、千間勝己(自民党)、福吉智徳(公明党)の2氏が市政全般をただした。大森雅夫市長は、新型コロナウイルスワクチンの65歳以上の高齢者の接種で、市内の診療所や病院約300施設を確保できる見通しとなったことを明らかにした。

 千間氏の質問に対し、大森市長は個別接種を基本とする考えを改めて示した上で「市内の医療機関に対して接種実施の意向を確認したところ、約300の病院、診療所から前向きに応じるとの回答があった」と述べた。

 市によると、市内には約760の診療所と病院があり、約4割に上る。市は高齢者が安心して接種できるよう、身近なかかりつけ医での接種実現を目指し、市医師会や市内医師会連合会などの協力で実施機関を募っていた。3月下旬にも具体的な病院名などを公表する方針。

 また、市長は個別接種と併用する集団接種について、利便性向上の観点から複数の商業施設と実施に向けて協議していることも明らかにした。

 政府は24日、ワクチンを4月5日の週に発送し、同12日から開始するスケジュールを示した。市は、市内高齢者約18万6千人の接種率を8割と見込み、準備を進める。市保健福祉局は「ワクチンの配送や効率的な接種態勢の構築といった準備を急ぎたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年02月26日 更新)

ページトップへ

ページトップへ