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備前市、個別接種基本に準備 13施設で対応方針

 2月定例備前市議会は3日、本会議を再開し、一般質問に入った。市側は高齢者ら市民への新型コロナウイルスワクチンの接種について、かかりつけ医など身近な医療機関での「個別接種」を基本とし、市立3病院を含む13施設で対応する方針を明らかにした。普段から持病などを把握している医師を通じ、安心して接種してもらうのが狙い。

 掛谷繁氏が接種の進め方を尋ねたのに対し、田原隆雄市長は「かかりつけ医や医療機関での個別接種を基本とし、集団接種で補完する」と答えた。優先的に接種を行う高齢者には今月下旬をめどに接種券を送付する予定。ただし、県から配分されるワクチンの時期や量が定まっておらず、接種を始める時期は未定とした。

 個別接種を行う施設は備前、日生、吉永の3市立病院を主力拠点とし、ワクチンを保管する超低温冷凍庫「ディープフリーザー」を設置する。草加病院(西片上)を含む10医療機関はサテライト施設とし、市立3病院からワクチンの供給を受けて接種に当たる。

 一方、接種する人が増加した場合に備え、短期間に処置できるよう集団接種も検討。市立3病院、吉永総合保健施設(吉永町吉永中)、リフレセンターびぜん(伊部)を候補地として調整する。

 石原和人氏は、乗車率が低調な市営バスを取り上げ、高齢者らの運賃を割り引く美咲町の「黄福タクシー」のようなサービスを導入してはどうかと質問した。

 市長は、4月からの市営バスのダイヤ改正で鉄道との乗り継ぎをスムーズにするほか、新ルート開設で三石地区からスーパーへの買い物をしやすくすると説明した上で「今後は路線再編も視野に入れ、黄福タクシー事業を含め、新しい運行形態を研究していく」と答えた。また、小中学生用スクールバスを路線バスとして併用する工夫も検討するとした。

 西上徳一、立川茂、川崎輝通の3氏も登壇した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年03月04日 更新)

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