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倉敷市が接種予約を一元管理 新システムで医療機関の負担軽減

ワクチン接種予約のシステムを医療機関に説明した連絡会

 倉敷市は、新型コロナウイルスのワクチン接種予約を一元的に管理できるシステムを導入する。接種可能な施設の情報をデータベース化し、市民が直接予約する仕組みで、受け付け事務など医療機関の負担軽減が狙い。65歳以上の高齢者への接種が本格化する5月以降の運用を目指す。

 システムは、対応可能な人数や時間帯など接種できる医療機関の一覧を専用のページに掲示。接種希望者はパソコンやスマートフォンなどから条件を確認して予約を行う。機器の操作が難しい人については、市のコールセンターを通じた予約代行で対応する。その場合も、最終的なデータはシステム内で管理する。

 ワクチンに関しては、政府が4月12日から全国で高齢者接種を始める計画を示している。倉敷市は、相談がしやすいかかりつけ医での個別接種を基本に、必要に応じて公共施設での集団接種で補完する体制を取る方針。システムの導入により、電話応対や情報管理など医療機関の事務作業の負担が減るほか、効率的な接種や利便性の向上も見込む。

 市は地元医師会や企業と連携し、昨年12月から専用のシステム開発を進めていた。

 13日にあった医療機関とのコロナ対策連絡会でシステムを公表。約60人を前に、伊東香織市長が「医療機関になるべく負担を掛けないために考えた。市民が安心して接種を受けられるように協力をお願いしたい」と呼び掛けた。ワクチン接種については、市は市内300超の医療機関に実施の意向を確認している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年03月16日 更新)

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