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コロナ患者 夜間待機施設を休止 県、新規感染者の減少受け

コロナ患者の一時的な待機施設(県提供)

 岡山県は新型コロナウイルス患者の夜間の一時待機施設について、今月から受け入れを休止した。県精神科医療センター(岡山市北区鹿田本町)の敷地内で5月に運用を始めたが、新規感染者が減少傾向に転じたことで、自宅・宿泊療養者が減り、待機が必要なケースが少なくなったためとしている。

 施設は夜間の医療機関や救急の負担軽減が目的で、自宅や宿泊療養施設で療養中に症状が悪化した患者を一時的に受け入れて酸素吸入などを行う。県新型コロナ対策室によると、5月19日からの試行期間中に12人、同27日からの運用開始後に3人の計15人が搬送され、全5床のうち4床が埋まったこともあった。15人はいずれも翌日には医療機関に入院したという。

 ただ、同29日以降は新たな入所者がおらず、受け入れの休止を決めた。今後、感染状況に応じて再開する。

 県内の宿泊療養者(2日時点)は117人で、ピークだった5月19日の224人からほぼ半減。800人いた自宅療養者も184人に減っている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年06月04日 更新)

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