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フキノトウみそ 苦みで体の大掃除

フキノトウみそ

 体を温めるため、冬の間は煮込み料理を食べることが多く、体内には塩分がたまっています。フキノトウをはじめヨモギ、ツクシなどが持つ苦みには、老廃物を外に出す働きがあります。春の野菜を食べて、夏に向けて体の大掃除をしていきましょう。

 今回紹介したフキノトウみそは、何と言っても炊きたてのご飯に乗せて食べるのが一番。熱々のご飯に独特の香りと苦みが加わり、食欲をそそります。そのほか、少量のフキノトウみそをお酒やみりんで伸ばし、魚につけて焼いてもおいしいですね。

 私は夫が体を壊したのを機に毎日の食事を見直し、玄米と野菜中心の生活を始めました。フキノトウみそは知人から教わったメニューです。

 作っているときから春の香りいっぱいに包まれ、「これほど生命力あふれるものを食べていれば、夫の病気はきっと良くなるはず」と、心強く感じたことが忘れられません。春になると必ず作る、お気に入りの一品です。

 
<材料>(作りやすい分量)

 フキノトウ50グラム、みそ100グラム、白ごま少々、塩少々、ごま油大さじ1.5~2


<作り方>

 (1)フキノトウは泥を洗い落としてみじん切りにする

 (2)鍋にごま油を温めてフキノトウのみじん切りを入れ、塩を振っていためる

 (3)鍋にふたをしてしばらくそのままにし、香りがしてきたら再びいためてふたをする。これを3、4回繰り返す

 (4)(3)にみそを入れ、なじませるように弱火でじっくりといためる。20~25分くらいいためて白ごまをふる
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年04月28日 更新)

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