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催し参加人数上限条件付きで撤廃 県、感染状況はステージ1維持

 岡山県は19日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、感染対策として続けていたイベント参加人数の制限を条件付きで撤廃すると決めた。国の方針に沿った対応で、同日から適用する。直近1週間(11~17日)の感染状況も公表。新規感染者は65人で3週ぶりに減少に転じ、ステージ判断は「1(散発)」を維持した。

 県はこれまでイベント参加人数の上限を5千人か会場定員の50%の多い方としていたが、観客が歓声などの大声を出さないことを条件に制限をなくした。ただし、主催者は開催2週間前までに飛沫(ひまつ)抑制や密集回避といった感染防止策を示した安全計画を作り、県へ提出する必要がある。

 一方、直近1週間の感染者は前週(4~10日)より20人減少。指標6項目では、病床使用率が3・3ポイント増の6・9%、重症者用は2・9ポイント増の4・4%と医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す2項目がやや悪化したが、全体では低水準を維持している。

 また感染者のうちワクチン未接種者は半数の33人。2回接種完了後のブレークスルー感染は31人に上った。

 県新型コロナ対策室は「感染者数が減ったとはいえ、人口当たりの感染者は全国でも多い状況が続いている。マスク着用や手指消毒など基本的な対策を徹底してほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年11月19日 更新)

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