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これからのワクチン接種「スケジュール」 64歳以下 本格化へ

 新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種について、政府は当初、2回目から「8カ月」が経過した人としていたが、新変異株オミクロン株の急拡大を受けて「6カ月」以降に前倒し。自治体の中には、急な方針変更に準備作業が追い付かないところもあるとみられ、円滑な実施に向けた態勢整備が急ピッチで進む。

 岡山県内では昨年12月、医療従事者や施設入所の高齢者らへの追加接種が順次スタートした。当初は2月に本格開始が見込まれていた施設入所以外の高齢者への接種は、前倒しで1月からに。64歳以下についても前倒し対応が広がっており、これから本格化する。

 追加接種は18歳以上が対象で、県内では約160万人に上る。国や県は必要なワクチン量は確保できるとしており、その8割近くに当たる123万7千人分は4月までに県内に届く予定だ。

 ただ、配分されるワクチンの内訳は、モデルナ製が55%、ファイザー製が45%となっている。これに対し、県内で1、2回目を接種した人の大半はファイザー製。副反応の頻度がより高いとされるモデルナ製や、3回目に異なるワクチンを打つ「交互接種」への不安から、ファイザー製を希望する人は多いとみられている。

 県ワクチン対策室は「ファイザー製に希望が集中すれば、接種が滞ってしまう」と懸念。「どちらのワクチンも効果がある。交互接種を含め、できるだけ早期の追加接種を検討してほしい」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年02月12日 更新)

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