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5~11歳の接種「前向きに」 岡山県医師会長、検討呼び掛け

5~11歳のワクチン接種について「前向きに検討を」と呼び掛ける松山会長

 3月中旬から始まった5~11歳の新型コロナウイルスワクチンの接種率が低迷していることに関し、岡山県医師会の松山正春会長は8日、岡山市内で行った会見で「重症化を防ぐためにも、流行を抑えるためにも前向きに検討して」と呼び掛けた。

 県によると、県内に約11万5千人いる5~11歳の2回目接種率(推計値)は6日現在、0・7%にとどまっている。

 松山会長は「若年層の感染が増えており、『第7波』の入り口にいると考えられる。小学校のクラスター(感染者集団)も増加している」と指摘。「重症化リスクが高い基礎疾患がある子どもの接種は特に推奨したい」とし、不安がある場合は県医師会で相談に応じる考えを示した。

 同席した小児科医の国富泰二理事は「(5~11歳のワクチン接種の)安全性は担保されており、12歳以上と同様に意義がある。メリットと、副反応などのデメリットを理解し、判断してほしい」と述べた。

 一方、5~11歳への予防効果が十分に立証されていないことなどから、医師の間でも慎重な意見があることに関し、松山会長は「さまざまな見解があることは承知している。今後も議論を深めていかなければならない」とした。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年04月08日 更新)

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