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救急車出払い、80%が経験 消防職員の全国組織調査

 2020年1月、新型コロナウイルスの感染者を受け入れる病院に到着した救急車=東京都大田区

 自治労と連携する消防職員の自主組織「全国消防職員協議会」は22日、救急出動件数が過去最多だった2022年の1年間に加盟団体の80%で、通常運用の救急車全てが出払う事態が起きていたとの調査結果を公表した。予備救急車の出動例も多かった。救急車の不足は火災や事故の対応遅れにつながる恐れがあり、新型コロナなど感染症拡大に備え、国に体制強化を求める。

 協議会は32道府県にある186の地域団体で構成。調査は4~5月に実施し、87%の162団体が回答した。

 全ての救急車が出払う事態が起きていた80%のうち、53%の団体は一時的に消防隊が予備救急車で出動したことが「ある」と回答した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年05月22日 更新)

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