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キワニスドール 病気の子どもに 岡山南高生手作り 岡山医療センターへ寄贈

キワニスドールを贈呈する岡山南高生

 社会奉仕団体の岡山キワニスクラブは、病気の子どもたちに寄りそう「キワニスドール」を国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)に寄贈した。

 キワニスドール(身長約40センチ、重さ約50グラム)は白地の布にポリエステルの綿を詰めた人形。1988年にオーストラリアで誕生し、世界に広まった。日本では2001年に取り組みが始まり、岡山県内では高校生たちがボランティアで製作し医療機関に届けている。子どもたちは顔の部分に好きな人の絵を描いたりし、医師は人形を使って分かりやすく病気の説明をしたりする。

 贈呈式は11月21日、「さにーちゃんガーデン」と名付けた中庭公園で行われた。岡山南高(同奥田)の家庭クラブに所属する1~3年生100人以上が61体を作り、代表の生徒3人が寄贈した。生活創造科2年大島里奈さん(16)は「病気と闘っている子どもたちのことを思い浮かべながら、心を込めて丁寧に作った」と話した。

 同センターは入院中の子どもたちに届けるほか、センター付属岡山看護助産学校の実習などにも活用する。

 この日は同ガーデンのクリスマスイルミネーションの点灯式も併せて実施。同高生や同看護助産学校生、院内保育所の園児らがコブシやユーカリに装飾品を飾り付け、ハンドベルでクリスマスソングを演奏した。

 岡山キワニスクラブ会長を務める久保俊英院長は「新型コロナウイルスが収まってきて、盛大にセレモニーを開けたことが何よりうれしい」と話した。

 イルミネーションは年明けまで続ける予定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年12月19日 更新)

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