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検査データの疑問解決して 倉敷中央病院が患者向け冊子

倉敷中央病院臨床検査科が作った冊子

 倉敷中央病院(倉敷市美和)臨床検査科は患者向け冊子「お助け!! 検査ガイドブック」(A5判、24ページ)を5千部作った。検査データに関する疑問を解決してもらおうという狙い。同病院外来棟1階にある患者・家族用図書室「医療情報の庭」に置き、無料配布している。

 同科に届いていた患者の手紙が事の発端だった。手紙には、医師から検査データの説明を受けたが「PG」「TP」など略語で書かれた各検査項目の意味をよく理解できず、「何とかならないでしょうか」とつづってあった。

 PG(血糖)は血液中のブドウ糖のことで、インスリンが不足したり働きが悪くなると値が高くなる。TP(総蛋白(たんぱく))は栄養状態の指標になる。そうした平易な説明をしようと、同科の臨床検査技師7人が今年4月から冊子の編集作業に当たった。

 出来上がった冊子は、主な採血管の種類(4種類に色分けしてある)、臓器別の主な検査項目、血液検査と尿検査の流れ、化学免疫検査、血液検査、一般検査の各項目、基準範囲についてイラスト入りで解説している。専門用語は可能な限り使わなかった。

 編集作業をした臨床検査技師の一人、井塚絵美さんは「持ち運びに便利なコンパクトサイズです。検査データを受け取ったとき、この冊子と照らし合わせてください」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年10月21日 更新)

タグ: 倉敷中央病院

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