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(2)中華風アサリと春キャベツの酒蒸し 二日酔い、貧血予防 楽しいお酒にするために

中華風アサリと春キャベツの酒蒸し

新井千紘管理栄養士

 4月は歓送迎会やお花見など、お酒を飲む機会が多い月です。お酒を飲んだ翌日に頭痛や吐き気など二日酔いの症状で悩んだ経験のある方は少なくないと思います。今回はそんな二日酔いの予防になるメニューを紹介します。

 アルコールは肝臓で分解されアセトアルデヒドになります。アセトアルデヒドはこの後、酢酸になるのですが、この分解が十分に行われないことで二日酔いとなります。今回使用したアサリには肝細胞の再生を促すタウリンが豊富に含まれており、肝機能を高める働きがあります。またキャベツに含まれるキャベジンは肝臓に入ると余分な脂肪を代謝し肝機能を強化してくれます。さらにゴマ油に含まれるセサミンはアルコール分解を促進する働きがあります。

 ただし二日酔い予防に効くものを食べれば、どれだけお酒を飲んでも良いわけではありません。楽しいお酒にするために、飲む量を調整し、上手に食べ物を選びましょう。 (新井千紘・管理栄養士)


【材料】(2人分)

アサリ殻付き…300グラム

春キャベツ(なければ普通のキャベツでも可)…200グラム

酒…30CC(大さじ2)

塩…1グラム

ゴマ油…5ミリリットル(小さじ1)

糸唐辛子…1グラム

【作り方】

(1)アサリは砂抜きをする。2〜3%の食塩水(200ミリリットルの水に塩小さじ1程度)に浸し、アルミホイルをかぶせ室温で30分〜1時間ほどおいて砂を吐かせる。

(2)殻をこすりあわせてよく洗う。

(3)キャベツはざく切りにする。軸の部分はそぎ切りにするか叩(たた)いておく。

(4)フライパンにアサリを入れ、かぶせるようにキャベツをのせる。酒を加えてふたをし、中火にかける。

(5)様子を見てアサリが口を開き、キャベツがしんなりとしたら塩を振りかけ、ゴマ油を回し入れ、ざっくり混ぜて火を止める。

(6)皿に盛り糸唐辛子を散らす。

※キャベツにアサリのダシがよくしみ、ゴマ油の香りも良いので薄味でも美味(おい)しく食べられます。

【栄養価計算】(1人分)

エネルギー 77キロカロリー

タンパク質 5.1グラム

脂質 2.8グラム

食物繊維 5.2グラム

塩分 1.8グラム

【その他の効果】

 アサリには赤血球を作るビタミンB12と鉄、キャベツには赤血球を作る過程で必要な葉酸の働きを高めたり鉄の吸収を促進したりするビタミンCが多く含まれており、貧血の予防・改善にも効果があります。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年04月07日 更新)

タグ: 健康

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