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(5)サバのラビゴットソースがけ 脳血管の老化予防 青魚と野菜で元気回復

サバのラビゴットソースがけ

吉田佳代・管理栄養士

 心と体の両方が健康である「健康寿命」は長い方が良いです。しかし現状では、心身の老化による認知症や寝たきりなどの問題を抱えた高齢者が増加しています。

 脳が老化すると、意欲・判断力の低下や物忘れだけではなく、ホルモンの分泌低下によるパーキンソン病や、認知症なども症状として現れてきます。このような症状を予防するためには脳の血管を強くし、老化を防ぐことが大事です。

 老化を防ぐ作用のある栄養素は、ビタミンA(β―カロテン)、ビタミンE、ビタミンCが有名で、野菜や果物などに多く含まれています。これらには老化物質である活性酸素から細胞を守ってくれる「抗酸化作用」があります。その他にも抗酸化作用があるものとしてバナナなどの果物や大豆に含まれるポリフェノールがあります。

 また、良質なタンパク質は血管を強く丈夫にし、青魚に含まれているDHA・EPAは、血中のコレステロール値を下げ血液をサラサラにする効果があるので、動脈硬化などの血管の病気を予防することにも有効です。

 今回は、良質なタンパク質とDHA・EPAを含むサバ、ビタミンを含む野菜をたっぷり使った「サバのラビゴットソースがけ」をご紹介します。ラビゴットとは元気を出させる(ravigoter)、元気を回復させる(ravigote)が言葉の由来です。たくさん野菜を食べていつまでも健康な心と体で過ごしていきましょう。(吉田佳代・管理栄養士)


【材料】(2人分)

サバ…2切れ(140グラム)

食塩…0.2グラム

こしょう…少々

小麦粉…20グラム

マーガリン…6グラム


トマト…80グラム

タマネギ…40グラム

ニンジン…10グラム

キュウリ…20グラム



(A)酢…10CC

(A)サラダ油…14CC

(A)食塩…1グラム

(A)こしょう…少々

【作り方】

(1)サバに塩・こしょうをふり、水気をふいて小麦粉を薄くまぶす。

(2)Aを混ぜ合わせる。

(3)トマトは粗みじん切り、タマネギ、ニンジン、キュウリはみじん切りにし(2)と合わせる。

(4)温めたフライパンにマーガリンを入れ、(1)を焼く。

(5)、(4)に(3)をかけて出来上がり。

【栄養価計算】(1人分)

エネルギー 371キロカロリー

タンパク質 13.4グラム

脂質 28.4グラム

食物繊維 1.2グラム

塩分 0.8グラム

【ポイント】

 サバだけでなくイワシやサワラ、お肉にラビゴットソースをかけてアレンジしてもおいしくいただけます。

=おわり=
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年05月19日 更新)

タグ: 健康

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