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岡山2病院の脳死移植終了 県内6人目ドナーから

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)と国立病院機構岡山医療センター(同田益)で21日、脳死ドナー(臓器提供者)から提供された肺と腎臓を3人の患者に移植する手術が行われ、いずれも無事終了した。3人とも容体は安定しているという。

 岡山大病院では両肺をリンパ脈管筋腫症の20代女性に移植、約10時間後に終わった。片方の腎臓の移植手術も、IgA腎症という難病の50代男性に実施され、約5時間半で終了した。

 岡山医療センターでは、もう一方の腎臓を、慢性糸球体腎炎による腎不全で01年から血液透析を続ける50代女性に提供。手術は約6時間がかりで行われた。

 ドナーは岡山赤十字病院(同青江)にくも膜下出血で入院し、臓器移植法に基づく脳死と判定された成人女性。岡山県内のドナーは6人目で、同病院からは初めてだった。慶応大病院(東京)で予定されていた、同じ女性から提供された肝臓の移植手術は医学的理由で断念した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年08月22日 更新)

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