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微小がん早期発見に威力 川崎医大付属病院 新装置2基稼働へ

川崎医大付属病院に導入された「PET/CT」

 川崎医大付属病院(倉敷市松島)は、早期に微小ながんを発見できる陽電子放出断層撮影装置(PET)とコンピューター断層撮影装置(CT)を一体化させた「PET/CT」を二基導入。十二月四日から稼働させる。

 PETは、がん細胞が正常細胞よりブドウ糖を大量に取り込む性質を利用し、がんの有無を診断。ブドウ糖に微量の放射性同位元素を混ぜた薬剤を注射して撮影、薬剤の分布状況でがん細胞をつき止める。異常が見られた部位はCTにより正確な形状や大きさが判別できる。

 直径一センチ程度のがんの発見が可能。一回二十―三十分の検査で全身を診断できるため、患者の負担も軽い。事業費は、機器が設置される画像診断センターの整備費を含め約三十億円。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年11月30日 更新)

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