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がん死者(平成最多)5093人 06年、岡山県まとめ 肺が11年連続トップ

過去10年間の県内がん死者数(グラフ)

 二〇〇六年の県内のがん死者数(速報値)は五千九十三人で、平成に入って最多となったことが県健康対策課のまとめで分かった。部分別では、肺が十一年連続でトップ。同課は九月のがん征圧月間に合わせ、検診受診率向上に力を入れている。


 がんによる死者は前年(四千九百五十七人)より2%増加、〇四年に続き五千人を超え、県内の全死者数の27・8%を占めた。同じく三大生活習慣病とされる心疾患(16・0%)、脳血管疾患(12・4%)を大きく上回り、死因別で最も多かった。

 部分別では、肺が千四十人で平成に入って初めて千人を超え、全体の20・4%。次いで胃が八百人(15・7%)、肝臓が六百十七人(12・1%)と続いた。

 男女別では男性が三千百六人と多く、種類は肺(24・9%)、胃(16・2%)、肝臓(14・0%)の順。女性は千九百八十七人で、胃(14・9%)、肺(13・4%)、大腸(12・9%)が上位だった。

 一方、〇五年度のがん検診の受診率は、大腸が30・7%で全国三位。肺(43・6%)、胃(25・2%)も全国トップ5入りしたが、いずれも受診率は前年度を下回った。子宮は17・7%(全国三十四位)、乳房は20・3%(同二十五位)と低迷した。

 同課は、今月から県内の美容室で、美容師による乳がん・子宮がん検診の受診を女性客に勧めてもらう取り組みを始めており、「がんは早期発見、早期治療が何より大切。定期的に検診を受けて」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年09月05日 更新)

タグ: がん

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