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肺炎球菌ワクチン 自己負担減 岡山市の高齢者対象

 高齢者を対象とした成人用肺炎球菌ワクチン接種で10月1日以降、75歳以上の岡山市民の自己負担額が5千円程度から3610円に値下がりする。国が同ワクチン接種を公費助成対象に加えたことを受け、市の独自補助制度を廃止するためで、対象年齢も65歳に引き下げられる。

 補助を受けられるのは当該年度に65歳になる人のみとなるが、経過措置として2019年3月末までは、65歳から5歳刻みの年齢の人を対象にする。ただ、現在76~79歳や81~84歳の人らが当分の間、公費助成を受けられない状況も生まれ、市保健管理課は「助成を希望する人は今月中の接種を」と呼び掛けている。

 現行の助成制度は、市内の肺炎による死者の約9割が75歳以上であることから、市が12年9月に創設。医療機関によって差があるが、おおむね8千円の接種費用に対し、3千円を補助しており、今年6月末までに約2万9千人が利用した。

 10月からは厚生労働省の制度設計に基づく助成に変更。自己負担額の設定は各市町村に委ねられるが、岡山市は他の高齢者向け予防接種の負担割合などを考慮して3610円とした。14年度は10月以降1万6千人程度の利用を見込み、14年度一般会計補正予算案に1億4700万円を計上。9月定例市議会に上程されている。

 同ワクチン接種は市内を中心に約350カ所の医療機関で受けられる。問い合わせは市保健所保健課(086-803―1262)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年09月20日 更新)

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