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糖尿病克服しよう 教室開き30年 岡山の内科医院 生活習慣改善を助言

30年を迎えた湯原内科医院の糖尿病教室

 岡山市湊の湯原内科医院が毎月一回、開いている糖尿病教室が丸三十年を迎えた。患者や家族に病気の知識を伝え、食事や運動など生活習慣の改善を通じた糖尿病克服法をアドバイスしている。

 生活習慣などが原因とされる糖尿病の治療には正しい食事と適度な運動が欠かせない。教室は患者の自主的な治療を促すため一九七七年に始めた。毎回、湯原淳良院長(73)らが病気の特徴や治療方法を説明し、低カロリーの糖尿病食を紹介している。

 教室は同医院の糖尿病患者のほか、インターネットで一般にも参加を呼び掛け。三百五十七回目となった六月の教室には同市内から十五人が集まり、湯原院長がインシュリン治療について説明した後、ハトムギや小豆入りご飯などの糖尿病食を試食。運動療法士の指導で下半身を動かす体操に汗を流した。「運動や食事の方法が参考になり、普段の健康維持にも役立つ」と教室に参加して二年になる山谷幸治さん(80)=同市庭瀬。

 湯原院長は「気持ちが分かり合える患者同士がネットワークを築き、治療の励みとなる場にしたい」と話している。

 参加費は食事代千円。問い合わせは同医院(086―277―5560)。 
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年07月27日 更新)

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