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新型インフルワクチン接種 県内第1弾開始 医療従事者 初日から次々

 優先順位が最も高い医療従事者を対象とした新型インフルエンザワクチン接種が19日、医療機関で始まった。感染が広がりを見せる中、約1万5千人(岡山県試算)を対象にした県内でも、初日から医師や看護師らが予防に努めた。

 倉敷紀念病院(倉敷市中島)には、同日午前にワクチンが到着。診療時間の合間となる昼休みに、体温など必要事項を記入した予診票を持参した医師や看護師ら約60人が、担当の内科医からワクチン注射を次々に受けた。

 「一般の方への接種が始まれば、副作用の説明もしやすくなる。今後は看護活動に専念する」と看護師の蓮池恵子さん。小出尚志院長は「ワクチンを打ったからといって発症しないわけではない。職員の体調管理には万全を期したい」とした。

 岡山県内の感染状況は指定84医療機関1施設当たりの患者数が3・24人(5~11日)で、3週連続で流行の目安1を上回って拡大している。

 次回の県内へのワクチン入荷は10月下旬で1万2900人分を予定。医療従事者に次ぐ優先対象者は、妊婦と基礎疾患のある人(15万人)▽1歳から小学3年(同)▽乳児の保護者(3万人)▽小学4~6年と中高生(15万人)▽65歳以上の高齢者(31万5千人)。

 妊婦らは11月中旬から接種できる見込みで、他の優先者も順次行われる。希望者は医療機関に接種の予約をする必要があり、費用は1回目が3600円で2回目2550円。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年10月20日 更新)

タグ: 健康医療・話題感染症

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