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「医療崩壊」に警鐘 岡山で公開シンポ 医師不足、地域格差訴え

地域医療の再生について意見を交わすパネリストら

 地域医療の在り方をテーマにした第2回岡山県民公開医療シンポジウム(県病院協会、県医師会主催、山陽新聞社など後援)が27日、岡山市中区古京町の三木記念ホールで開かれ、病院関係者や市民約400人が医師不足や地域格差などの課題を考えた。

 「医療崩壊」と題し基調講演した埼玉県済生会栗橋病院の本田宏副院長は、国が長年続けてきた医療費の抑制策で医師不足などさまざまなひずみが生じているのに、国民に正しい情報が伝わっていないと指摘。

 「今後、団塊世代の高齢化で医療需要は爆発的に増える。今、医療費や医師数を増やさなければ、取り返しがつかなくなる」と警鐘を鳴らした。その上で「医療崩壊を防ぐのは国民共通の社会的責任。医療に関心を持ち、医療者とともに声を上げてほしい」と呼び掛けた。

 続くシンポジウムで、新見市の石垣正夫市長、津山中央病院の徳田直彦院長が医師不足に悩む県北医療の窮状を訴えた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年02月28日 更新)

タグ: 医療・話題

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