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万成病院ひまわり寮 自立支援活動賞受賞 障害者の社会参加評価

「ひまわりサロン」で地域住民や学生らと歌うひまわり寮の人たち=5月(万成病院提供)

 精神科病院・万成病院(岡山市谷万成)の社会復帰施設・ひまわり寮が、精神障害者の自立支援などに尽力する個人・団体に贈られる本年度の「精神障害者自立支援活動賞」を受賞した。十二日に東京都内で授賞式がある。

 同寮は地域住民との交流イベント「ひまわりサロン」を二〇〇三年に開始。月一回、障害者や住民、ボランティアによるパソコン教室や演奏会などを行い、延べ二千六百人以上が参加した。障害者の社会参加を促す取り組みとして評価され、医療・福祉活動部門を受賞した。

 同病院の小林建太郎院長は「住民がサロンを通じて障害者と交流することで、違和感なく地域の一員として受け入れられる土壌づくりができている」と強調。同寮の田淵泰子施設長は「今後も住民がより自主的に参加できるような取り組みに力を入れたい」と話している。

 同賞は全国の精神科医らでつくる任意団体「精神障害へのアンチスティグマ研究会」(神戸市)が主催。本年度は全国から六十四件の応募があり、ひまわり寮を含め、「精神障害者」と「医療・福祉活動」の二部門で計四件が選ばれた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年12月08日 更新)

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