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第31回 岡山中央病院 ウイミンズメディカルセンター 主体的なお産を支援

お産の前後を過ごす部屋は個室

木村吉宏センター長

 泌尿器科とともに開院当初から柱の一つが産婦人科。センターはお産や女性特有の病気に対応している。

 二〇〇七年の総 分娩 ( ぶんべん ) 数は七百八十八件。このうち帝王切開は二割弱の百四十四件、無痛分娩は百十六件だった。

 木村吉宏センター長が「快適でより安全なお産ができるようにしている」と強調するように、「安全で満足できる出産」「産む人の主体的な出産」の支援に力を入れている。

 このため、医師のほか助産師が健診をする「助産師外来」がある。また、助産師が一人一人を担当する受け持ち制をとりフォローしている。

 妊娠中の生活を安心して過ごすためのセミナーを開いている。体と心の準備をする「分娩リハーサル」をはじめ、夫のサポートについて学ぶ「パパママ学級」、孫を迎える祖父母を対象にした「おじいちゃんおばあちゃん学級」、妊娠期に起こりやすい腰痛防止の「妊婦体操」などがある。

 妊娠八カ月ごろに「バースプラン」を作成し、希望するお産について医師や助産師と相談する。「産まれてくる赤ちゃんへのメッセージや産後の感想を記してもらう。主体的にお産にかかわることが良い育児につながる」という。

 LDR室は陣痛期、分娩期、回復期を一つの部屋で家族と過ごすことが可能。また、全室個室で二十室ある。

 退院後も電話で相談にのる「電話訪問」や「おっぱい外来」でケアを継続している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年10月21日 更新)

タグ: 健康女性子供お産

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