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わが子の喫煙5%注意せず  倉敷市教委アンケート 小・中学生保護者対象、他人の子なら9割「しない」

 倉敷市内の小・中学生を持つ保護者の5%はわが子の喫煙を注意しないことが、市教委が2日までにまとめた実態調査結果で分かった。他人の子どもにいたっては、9割が「注意できない・しない」と回答。子どもの喫煙が深刻化する中、大人の側にも問題があるといえそうだ。

 今年二月にアンケートを実施。市立小・中学校に在籍する一万二千二百十世帯の保護者が回答した。

 全体の56%が喫煙世帯で、大半が「子どもの前でたばこを吸う」と回答。たばこを子どもの手の届く場所に置いている家庭や、買い付けを頼む保護者も目立ち、子どもが喫煙しやすい環境にあることがうかがえる。

 さらに、自分の子どもが喫煙する姿を見つけた場合の対応を尋ねたところ、95%は「吸わないよう注意する」としたが、1%の保護者は「黙認する」と喫煙を認める考えを示した。4%は「分からない」と答えた。

 わが子以外の喫煙については、「注意する」とした保護者はわずか4%。「注意したいが、できない」(51%)「知っている子どもだったら注意する」(36%)という消極的な意見が多く、「何とも思わない」との回答も6%に上った。

 保護者調査に先立ち、昨年十月に公表された子ども自身への調査では、中学生の13%、小学高学年の4%が「喫煙経験がある」と答えており、市教委青少年育成センターは「子どもへの喫煙防止教育だけでなく、保護者への意識啓発にも努めたい。販売者にも協力を求め、未成年にたばこを売らない環境づくりを進めたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年12月03日 更新)

タグ: 健康子供

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