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認知症新薬「レカネマブ」導入 川崎医科大付属病院 2月にも投与

川崎医科大付属病院

 川崎医科大付属病院(倉敷市松島)は24日、認知症のアルツハイマー病新薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」を導入すると発表した。使用を希望する患者に新薬が適応するかの検査をした上で、早ければ2月中にも投与を始める。

 レカネマブは製薬大手エーザイなどが開発し、認知症の原因物質となるタンパク質「アミロイドベータ」を除去することで進行の抑制を図る初の薬。昨年9月に製造販売が承認され、国内で投与が始まっている。対象は軽度認知症と予備軍の軽度認知障害(MCI)に限られ、2週間に1回の点滴を原則1年半続ける。

 同病院は検査や治療後の対応などをまとめたマニュアルを作成して準備を整えた。認知症疾患医療センターの三原雅史センター長は「病気を根本的に食い止める薬で患者からの期待も高い。物忘れが多くなったなど、少しでもおかしいと感じたら早めに相談してほしい」と話す。

 岡山県内では、岡山大病院(岡山市)にも今月導入されている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2024年01月24日 更新)

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