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30年連続で死因第1位 がんデータ@岡山

 今や国民の2人に1人が患う「がん」。2007年にがん対策基本法が施行され、医療の充実などが進む中、岡山県の現状を各種データから見てみよう。

 1982年から30年連続して死因の第1位―それが岡山県における、がんの実態だ。

 県のまとめでは2011年、県内のがん死者は5400人。全死者2万407人の26・5%を占め、2位以下の心疾患15・7%(3210人)、肺炎12・1%(2475人)、脳血管疾患10・1%(2063人)を大きく上回る。

 がん死者の内訳は男性3241人、女性2159人。部位別に見ると、男性は肺が810人(25・0%)で最も多く、以下、胃、肝臓、大腸、膵臓(すいぞう)、前立腺の順。女性は大腸、胃が共に273人(12・6%)でトップに並び、肺、肝臓、膵臓、乳房と続いた=グラフ1参照。

 がんは加齢に伴って発症しやすい。60代ごろから死者数が増え、年齢(5歳階級)別では、男女とも80〜84歳で最も多い=グラフ2参照。死因ががんの割合は、小児(15歳未満)を除けば男性が65〜69歳、女性は60〜64歳で最も高かった。

 一方、高齢化の影響などを除去して算出したがんの「75歳未満年齢調整死亡率」(人口10万人当たり、低い方が上位)は11年73・5人と長野県に次いで全国2位。性別に見ると、男性は99・2人で10位だが、女性は49・7人で1位となっている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年06月17日 更新)

タグ: がん

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