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がんデータ@岡山 検診受診率 市町村実施30%以下 精検2〜3割受けず

 がんの早期発見・治療に役立つのが、がん検診。がんによる死亡を減少させるための重要な対策だが、受診率は高くない。

 厚生労働省の地域保健・健康増進事業報告によると、岡山県内の市町村が2011年度に実施した五つのがん検診の受診率は胃がん15・8%、肺がん29・9%、大腸がん22・5%、子宮がん24・9%、乳がん18・1%。乳がん以外は全国平均を上回っているが、最も高い肺がんでも3割に満たない=グラフ1参照

 がん検診は市町村のほか、職場や、自己負担による人間ドックなどでも行われている。これらを含めた受診率はどうか―。

 厚労省の10年国民生活基礎調査によると、県内の受診率は胃がん37・5%、肺がん35・4%、大腸がん31・7%、子宮がん37・1%、乳がん36・3%。いずれも全国平均より高かったものの、30%台にとどまっている=グラフ2参照

 また、県内の市町村が10年度に実施したがん検診で、精密検査が必要と判断された人の精検受診率は胃がん79・9%、肺がん73・8%、大腸がん68・4%、子宮がん65・5%、乳がん81・8%。約2〜3割はがんが疑われながら放置している計算で、大腸と子宮がん以外は全国平均も下回っている=グラフ3参照

 県健康推進課は「がんは自覚症状が現れたときには、病気が進行している恐れがある。早期に発見できれば治癒の確率が高くなるため、がん検診を定期的に受けることが大切」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年08月05日 更新)

タグ: がん

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