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がんデータ@岡山 小児がん 05~09年計109人罹患 多い脳・神経系、白血病

 小児がんは一般に15歳未満で発症したがんをいい、主に白血病、脳腫瘍、神経芽腫、悪性リンパ腫などがある。

 岡山県のまとめによると2007~11年の5年間では、県内の15歳未満の病死者(妊娠満22週以後の死産と生後1週未満の早期新生児死亡を合わせた周産期死亡、不慮の事故などを除く)は30人前後で推移。このうち、がんは年間3~9人(平均5・4人)=グラフ1参照=で、11年は全がん死者数5400人中、5人(0・09%)を数えた。

 その5年間で見ると、小児がんで亡くなったのは計27人(男子16人、女子11人)。部位別では、白血病、脳・神経系が共に8人で最も多く、肝臓が2人、その他9人だった。

 県内で1年間に、新たに小児がんと診断された罹(り)患(かん)数は―。「岡山県におけるがん登録」によると、05~09年の5年間は10~38人(平均21・8人)で推移した=グラフ2参照。09年は19人で、全がん罹患数(1万2948人)に占める割合は0・15%だった。

 5年間の小児がん罹患数は計109人(男子66人、女子43人)。部位別に見ると、脳・神経系が28人で最も多く、以下、白血病が27人、悪性リンパ腫と卵巣が共に5人―などと続いた。

 県医療推進課によると、がんによって異なるが小児がんの治療は、一般に半年から1年間の入院が必要で、退院後も長期にわたるという。しかし医療が進歩し、薬物療法や放射線治療、手術によって多くの患者の治癒が可能となっている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年08月19日 更新)

タグ: がん子供

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