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インフルエンザ患者数 例年の10倍 4月16―22日 岡山県内発生調査 B型中心 今後も注意を

県内のインフルエンザの発生状況(グラフ)

 岡山県内でインフルエンザの流行が一向に沈静化しない。84指定医療機関を対象にした県の最新の発生動向調査(4月16―22日)によると、この時期の患者数としては過去10年平均(52人)の10倍を超える539人。学校でも集団風邪が相次いでいる。暖かい時期でもまん延するB型ウイルスが中心とみられ、県が注意を呼び掛けている。

 県健康対策課によると、今季のインフルエンザ患者数のピークは、例年より約二カ月遅い三月下旬で三千人を超えた。四月も流行し、十六―二十二日の患者数は一九九七年以降で最も多い二〇〇五年(百七十三人)と比べても三・一倍に上る。

 集団風邪も四月に入り岡山、倉敷、津山市などの六校園(患者六十九人)で断続的に発生。二十五日から二日間、一年生のクラスを学級閉鎖した操明小(岡山市藤崎)の阿部敏子校長は「この時期に学級閉鎖なんて聞いたことがない」と話す。

 県環境保健センター(岡山市)が今季検出した三十七件のウイルスのうち、B型は二十四件。大半がB型の中でも比較的高温多湿に強い「ビクトリア系統」と呼ばれるウイルスという。

 県のインフルエンザ警報は四月二十七日に解除されたが、今のペースが続くと注意報解除は五月中旬以降にずれ込むとみられる。県健康対策課は「B型は長期化の傾向があり、今後もじわじわと発生し続ける可能性がある。暖かいからと油断せず、基本である手洗い、うがいを徹底してほしい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年05月01日 更新)

タグ: 健康感染症

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