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子宮頸がん予防ワクチン 接種費用全額補助 奈義町 県内自治体で初

 岡山県奈義町は2010年度から、女子中学生を対象に、子宮頸(けい)がん予防のワクチン接種費用を全額補助する。町によると県内自治体では初の試み。

 対象は4月入学する新1年を含む計88人。接種したワクチンは約20年有効なため、11年度からは新1年のみ実施する方針。10年度一般会計当初予算案に約400万円を計上しており、18日の町議会で可決の見通し。

 厚生労働省は昨秋、ワクチンを解禁。半年間に3回接種が必要で、医療機関によって異なるが費用は約5万円と高額。花房昭夫町長は「子育て世代の負担軽減にもつなげたい」と話している。

 子宮頸がんは、性交によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が主な原因。悪化すれば子宮摘出や命にかかわる。患者は40代以降に多いとされたが、性交開始年齢の低下などで感染が早期化し、1990年代以降は20―30代でも増えている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年03月13日 更新)

タグ: 健康子供医療・話題

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