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虚血性心疾患、脳卒中の岡山県民死亡率 全国順位が悪化 05年 数値改善も他地域上回る

年齢調整死亡率全国順位(グラフ)

 生活習慣病の関連疾患とされる虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞(こうそく))と脳卒中の二〇〇五年の岡山県民の死亡率は、おおむね五年前より低減したものの全国順位は悪化したことが、国が昨年まとめた調査で分かった。七日まで生活習慣病予防週間。

 「都道府県別年齢調整死亡率」とよばれる調査で、健康水準のバロメーターとして、厚生労働省が国勢調査にあわせて五年ごとに集計。都道府県ごとに違う年齢構成を均一化する計算式に当てはめ、十万人当たりの死亡率を算出している。

 糖尿病や高脂血症などの生活習慣病がリスクを高めるとされる虚血性心疾患の死亡率は、男性三六・六人(二〇〇〇年三五・三人)、女性一六・四人(同一六・六人)。死亡率が低いほど上位になる全国順位は一九七五年以来、男性が二―十位、女性が一―七位と毎回トップクラスだったが、男性十七位、女性十六位と大幅に順位を落とした。

 脳卒中では、男性が六一・九人(同六九・四人)、女性三四・七人(同四四人)と、死亡率は大きく低下したものの、男性の順位は十三位から二十三位に転落。女性は十八位から十六位に上がった。

 虚血性心疾患の男性を除いて死亡率は低下したが、他地域の減少度合いが岡山を上回ったため、全国順位では“置いていかれた”形。県健康対策課は「他地域の施策を参考に何が効果的だったのか検証する必要がある。次回の調査では順位を上げられるよう、引き続き禁煙などを訴えていきたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年02月07日 更新)

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