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新型インフル連携会議 医療態勢充実へ協力を  岡山県、病院側に要請

 新型インフルエンザ問題で、岡山県は2日、医療関係者を集めた連携会議を岡山市内で開き、県内での発生を想定した医療態勢充実へ協力を要請した。医療機関からは、患者の受け入れが集中した場合の院内感染防止に不安の声が上がった。

 患者発生時に対応する指定医療機関、外来診療に当たる「発熱外来」を開設予定の病院などから約120人が出席。県保健福祉部の神ノ田昌博部長が「県内発生は予断を許さない状況。発生時の感染拡大防止には緊密な連携が重要」とし、非公開で意見交換した。

 県によると、患者を受け入れる医療機関には、県が備蓄する医療用マスクを配布し、外来診療施設の設置支援ではテントやプレハブの提供を検討する意向を伝えた。医療機関側は、迅速な空き病床情報の提供を県に求め、患者が集中した場合の救急医療への影響を心配する声も出た。

 発熱外来は、県内で患者が確認されるなどすると、現時点で20数カ所の医療機関が順次、設置の見込み。県は設置個所増へ引き続き協力を呼び掛けていく。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年05月03日 更新)

タグ: 健康医療・話題感染症

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