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はしか患者15歳以上3人 3年ぶり確認 岡山県、HPで予防呼び掛け

はしかの予防法などを掲載した県のHP

 高熱を伴うウイルス性の感染症として知られる麻疹(ましん)(はしか)の成人患者(十五歳以上)が、岡山県内で三人確認されたと二十三日、県が発表した。県によると成人患者の確認は二〇〇四年以来、三年ぶり。麻疹は今年、関東地方を中心に流行しており、県はホームページ(HP)に予防策を掲載し、感染防止を呼び掛けている。

 県は、指定する五十四小児科と五病院で定点調査しており、今年は十三日時点で未成年(十五歳未満)四人を確認。成人の感染はなかった。患者が今月に入り、関東から全国に拡大する兆しを見せ始めたため、定点の他の医療機関に問い合わせたところ、二十三日に三人の感染を確認したという。

 麻疹は例年、ワクチン接種を受けていない一歳前後の小児を中心に流行していたが、今年は接種率が他の世代に比べて低いとされる十代後半を中心にまん延。関東では大学生らの感染が続発し、全面休講を余儀なくされた大学も出た。

 HPで県は、医療機関でのワクチン接種を勧めるとともに、予防策として、手洗いやうがいの励行▽十分な栄養や休養を取る▽発熱、発疹などの症状がある場合は早めに医療機関へ―などと掲載。県内の大学には文書で注意を呼び掛けた。

 県は、医師会などとも協力して情報収集を強化する方針。「麻疹は感染力が強く、肺炎などの合併症を引き起こして死亡するケースもある。早期に対策を講じてほしい」(健康対策課)としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年05月24日 更新)

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